法人とは、法律上何かの契約を行う当事者として、一般の人と同じように、権利・義務を行うことのできる資格のことを言います。同じ目的を持った複数の人たちから成る集団に、一つの人格、法律上の権利を与えるイメージです。
同窓会やサークルなどの任意の集まりと違って、法律に定められた手続きを踏んで法人化すると、法人としての活動範囲は広がります。しかしその反面、法律上の義務（例えば税金を支払う義務など）も発生します。

法人にはいくつか種類がありますが、ここでは代表的な4つの法人の特徴をご紹介します。

• 株式会社
  ​営利の追求を目的とする法人（営利法人）。株式会社は最も有名な法人で、全法人の大半の形態がこの株式会社です。株式を引き受けた出資者はその範囲で責任を負い、その株数に応じて利益（配当）を受けます。
  以下のような特徴があります。

• 合同会社
  ​営利法人。株式会社同様、出資者は出資額以上の責任を負うことはありません。出資者は会社の構成員（社員）となって、会社の運営にかかわることになります。出資者が会社の経営により積極的に参加する形態の会社です。
  株式会社に比べて、会社の組織を比較的自由に決定できるというメリットがあります。
  以下のような特徴があります。

• 一般社団法人
  ​営利の追求を主な目的とせず、社会性を重視する法人（非営利法人）。比較的新しい法人形態のため、NPO法人に比べると知名度は低めですが、年々設立件数が増えています。
  以下のような特徴があります。

• NPO法人
  ​非営利法人。地域社会のために活動している団体として、広く認識されている法人の形態です。ブランド名があり、税制面でも他の法人と比べて優遇されているところもありますが、反面、社会的責任が高いため、所轄庁の認証が必要だったり、報告義務が課せられたりと、事務手続きをしっかりと行う必要があります。
  以下のような特徴があります。

ここ最近の法人の設立件数（全国）は、以下の通りです。

※NPO法人の件数は、「認証」を受けた「累積」の法人数を表します。
 

営利法人の代表格である株式会社と、非営利法人の一般社団法人・NPO法人の違いを項目ごとにまとめてみます。